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第115回:家族従業員の給料に用心
2012年11月15日
会社は毎年必ず決算をします。そして決算書を作成して税務署に提出します。税務署はこれをもとに税務調査にやってくることになります。
税務調査では、売り上げの漏れはないか、仕入れは過大に計上されていないか、在庫の計上は少なすぎないか。そして給与、その他経費は正しいか、と細かく調べられます。今回、税務調査を受けた社長も、売り上げ伝票、仕入れ伝票、在庫表や帳簿などをしっかり調べられました。税務署からの質問も社長がしっかり受け答えしたので、別段の問題はありませんでした。しかし社長は、あの質問には驚いた、と言います。それは、履歴書、賃金台帳やタイムカードといった給与関係の書類を見られているときのことでした。そのタイムカードには、社長と同姓の名前が書かれてありました。税務署は「この方は社長の親族ですか」と質問してきました。社長は「自分の家族ですが、アルバイトなので年間の給料は税金が掛かっていません」と答えました。そして次に、「この方は本当に会社に来ていますか」と聞かれました。
架空の人件費を作るのには、社長の家族を従業員にするのが一番手軽で手っ取り早い。そしてその給料も税金がかかっていないから余計に不自然に思っているのでは…と社長は思ったそうです。しかし、実際に家族に働いてもらっているので、何ら問題はありませんでした。
社長は、すごい質問をされたものだ。これからは家族従業員の給料は気を付けないといけない、と話してくれました。
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