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トピックス
第125回:赤字でも住宅ローン決済
2013年2月15日
平成の初めに個人から法人成りした社長さんがこの度、自宅を新築してマイホームを持つこととなりました。
社長さんの会社は設立して15年以上になります。平成の初めはバブル経済ということもあり、大変よく儲かりました。しかし、バブル経済が崩壊してからは毎年、赤字決算の連続です。儲けた時代の蓄えを奥さんが残していたのでなんとか金融機関から借金をせずに、自宅からお金を持ち出して赤字を凌いでいる状況です。自宅を建てることになったのは、社長さんの親が高齢になり、一緒に住むことになったのが理由です。しかし、会社はもう10年以上も赤字決算の連続です。社長さんの給料も最低生活費の分だけです。個人の市民税の納税証明を見ても、税額は最低額です。これでは住宅ローンを申し込んでも断られるに決まっています。
しかし、世の中はお金、と申しますのが的を射た言い方なのかはわかりませんが、社長さんの住宅ローンが決済されて自宅の建築工事が始まるというのです。なぜかと申しますと、社長さんの親がそのローンを申し込んだ金融機関にどっさりと預金していたからだそうです。
通常、いくら親がお金を持っていたとしても、返済するのは社長さんです。赤字会社を経営する社長さんに返済能力がないのですから、ローンを組めるわけがありません。ローンを申し込むときは審査がとても厳しいものです。しかし結局は、返済能力は全く関係なく、最後は金融機関にお金をいくら預けているか、ということだと思い知らされました。
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