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    人材引き抜きが横行 翌日から違う運送会社へ出勤

    2013年6月3日

     
     
     

     トラック運転者の確保が難しくなってきている中で、同業他社による引き抜きが目立ってきている。引き抜く側にとっては、仕事の要領を知る即戦力は魅力。燃料高など業界を取り巻く環境は依然として厳しく、運転者の中には現状より少しでもいい条件を提示する会社に関心を示す者も少なくない。



     大阪の車両台数50台の運送会社では今年、若手運転者の引き抜きにあった。同社の給料は年功序列給を採用しており、仕事の内容に関わらず、長く会社に貢献してきた運転者ほど給与が高くなるシステムだ。

     20歳代前半の若手運転者は昨年入社。動きは機敏でマナーもよく、将来が期待されていたが、今年に入って同業他社から声がかかり、退職してしまった。移った会社では、走った仕事量に対してすぐに給与に反映されるシステムで、若手運転者は安定や将来の賃金上昇よりも目の前の賃金を優先。引き抜かれた運送会社社長は、数少ない若手に大きく期待を寄せていたこともあり、落胆ぶりは大きかったようだ。

     求人広告誌に募集広告を打っても反応がないと見た運送会社の中には、こういった人材の引き抜きを行うところも出てきている。ある運送会社では、運転者に引き抜きを依頼し、成功した場合には御礼として3万円を支給しているという。

     先月、引き抜きにあった運送会社によると、得意先には5社の運送会社が入り込んでおり、5社とも扱う荷物、配送先、ルートがほぼ同じ内容。運転者同士で待ち時間中に情報交換をすることがあるが、他の運送会社の運転者が同社の元いた運転者に対し、今年初めあたりからたびたび給与面などの条件を示され、先月、ついに退職したという。

     4月30日の業務を終えて退職したが、翌日の5月1日には新たに移った運送会社のドライバーとして出勤。昨日まで他社で働いていた運転者がトラック、制服、制帽を変えただけでまったく同じ仕事をこなす光景に、得意先の出荷担当者は驚いていたという。運転者は、その荷主を10年以上担当しており、仕事内容は熟知。横乗り研修などはまったく要らなかったようだ。

     運送会社社長は、「運転者に限らず、今の従業員には昔ほどの愛社精神はなくドライ。1回走って得られる収入が1000円違っただけで他社に移るケースもあると聞く。年齢的に背負うものが大きくなり、背に腹はかえられないという運転者も少なくない。引き抜かれないための自己防衛策も必要だが、ある程度割り切っていく必要もある」と話していた。(大塚 仁)

     
     
     
     
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