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軽作業や深夜点呼で活躍 高齢者雇い入れで効率アップ
2013年10月21日
大阪・南港では現在、コンテナターミナル前での滞留が多いことから、海コン輸送の効率が低下している。手待ち時間を省くため、大阪府和泉市のA社では、定年退職したドライバーを継続雇用し、効率向上のために活用しているという。
同社では、海コン輸送は自社、傭車含めて40台以上の車両が運行している。以前までは1台ずつコンテナターミナルでコンテナのピック、返バンを行っていたが、現在ではそれらを高齢者ドライバーが行っている。主力のドライバーは、同社車庫で実入りコンテナと空バンをけん引したシャシーを切り離して配送を行うため、輸送効率が上昇して自社、傭車共に売り上げは向上している。同社の傭車を行う同市内のB社でも売り上げは好調で、1か月120万〜130万円を確保している。「海コン輸送は手待ち時間が長いため傭車としては気が進まなかったが、高齢者のドライバーがコンテナのピック、返バンを行ってくれることから、当社でも輸送効率が向上した」と語る。
高齢者ドライバーについてA社に聞くと、「荷物の手積み・手下ろしなどの力作業は体力的に無理だが、ただコンテナを引いて走行する分についてはうまい。今後も高齢者のドライバー活用を進めていきたい」と話す。
同泉大津市のC社でも定年退職者の活用を進めている。同社では深夜にトラックの出入りがあることから、もともと同社に務めていて定年退職したドライバーを受付作業員として継続雇用している。ドライバーも運行管理の資格を持っていることから、深夜から早朝の勤務で高齢者を活用し、その人材が深夜の点呼も行っている。
近畿運輸局に定年者(高齢者)の点呼・運行管理のための継続雇用について確認したところ、「健康上医師などから問題がないとされれば深夜での点呼・運行管理作業は問題なく、適切な雇用契約が存在していればよい」と説明している。同社でも、軽作業なら高齢者も若くて元気な人が多いことから大いに活用すべきと話している。
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