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第166回:住宅ローン決裁が下りない!?
2014年1月24日
今回は、住宅ローンを申し込んだのにローンの決裁が下りなかった社長の話です。社長の会社は、バブル経済時代に記録した最高の売り上げから毎年減少し、直近の売り上げは最高期の4分の1ぐらいです。そのため、資金繰りは大変です。
一番大変なのは、バブル経済の儲かって仕方ない時代に、「お金を貸すから」と金融機関に日参され、使い道に困り自社ビルを建設した際の借金です。売り上げが減少した今では、この借金が重荷です。金融機関から借りては返し、あるいは相続した財産を売却して会社の資金繰りに充当していました。相続した個人の財産を売却して会社の資金に投入していますので、会社が社長からお金を借りた、ということとなり、会社の決算書では借入金という科目で残っています。ある日、厳しい資金繰りが続くので自社ビルを売却しようと決心しました。縁がよかったのか、売ることができ、これで金融機関の借金はゼロです。しかし、社長は売却した自社ビルに家賃を払って住んでいましたので、社長の住居がありません。そこで住宅ローンを申し込み、自宅を購入しようとしました。しかし、金融機関は住宅ローンの決裁を下しませんでした。
その理由は、社長が会社に貸したお金です。会社は社長からお金を借り、返済しないでいることが問題なのです。そして、その会社から給料を受け取っている社長が住宅ローンの返済ができるのか、とのことでした。説明を受けた社長は悔しかったそうで、これからは自分の借金を減らしていく、と話していました。
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