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輸送は二の次 利益生まれず加工、保管に注力
2014年2月24日
食品輸送では、燃料を通常よりも大幅に消費する冷凍車のため、現状の運賃では利益が得られず、保管や加工に力を注ぐなど輸送は二の次と言う運送会社もある。大阪市内で冷凍食品の輸送、保管を手掛ける運送会社では、昨年末から食品加工に力を注いでいる。人件費などを差し引いて、2週間で100万円を超える利益が得られる加工作業は、コスト増につながる輸送よりも利益率が高く、「輸送よりも食品加工に力を注ぎたい」と同社の専務は話す。
また、「昨年末は経営陣やアルバイト数人でおせち料理の加工に取りかかり、2週間余りで利益が100万円に達した。輸送で100万円の利益を得るには、車両10台以上が何の問題もなく輸送しなければならないが、燃料費の高騰や長時間労働による残業費、人手確保のための求人広告など経費増が多すぎる。食品加工では場所も時間も作業内容も把握されていて、計算通りに進むことが多い。経営上、輸送に関しては特定の輸送だけを行って、保管・加工に力を入れたい」と話す。また、同市で食品の保管・輸送を手掛ける運送会社でも「最近、他社から小口配送を依頼されるケースも多い。しかし、採算の取れない配送は断り、保管料が得られる小口配送については、当社独自のペースで配送が可能であるため、特定の小口配送だけ仕事を請け負っている。採算の取れない輸送を続けていても結果、当社の負担となってくるだけで、利益を考えれば輸送だけでなく保管や加工などを視野に入れた事業展開が必要」と語った。
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