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大雪の混乱の中、事務所荒し被害
2014年3月6日
大阪府堺市の運送会社は、小口輸送などのため、毎日深夜にトラック数台とドライバー数人が積み替えで事務所に隣接する車庫にいることから、今までセキュリティーなどに頼らなくても事務所荒らしに遭うことはなかった。しかし、先日の大雪の影響で、たまたま深夜に積み込み作業ができなかった日に、事務所荒らしの被害に遭ったという。
被害に遭った当日は、前日の大雪の影響で交通網は乱れ、予定通りにトラックが戻って来ず、深夜の積み込み作業も行われなかった。そのことを見計らったかのように、犯人は鍵が二つ付けられている事務所の扉をバールのようなものを使ってこじ開け侵入。その後、社長室に置かれた金庫(重さ約30?)を持ち去った。同社では、銀行員が定期的に訪問して集金するシステムで、被害に遭う前日には金庫に現金約1000万円と手形、小切手が保管されていた。しかし、同社社長も雪の影響でドライバーの人手が足りなくなることを考慮し、自らも車両に乗り込むことを予想して、銀行に無理をいって現金のみ預けていた。
これが幸いして金庫には現金は一切残っておらず、手形と小切手のみしか保管されていなかった。翌朝、同社の事務員が出勤してきたところ、事務所の扉が壊され、社長室の金庫がなくなっていることに気付いた。すぐに警察と、社長の携帯にも連絡。社長も配送作業を終えると、すぐに会社に戻り、警察に被害の状況などを伝えた。
そして1週間後、大阪市西淀川区の企業から同社に連絡があった。同企業の敷地内に同社の社印が入った金庫が投棄されているとのこと。警察と同企業を訪れると、手形や小切手、さらには会社の印鑑などが入った金庫が見つかった。当然、金庫は無残にも破壊されてこじ開けられており、中身を守るためのコンクリートがむき出しになった状態だったが、中身の手形や小切手、印鑑などは残されたままだった。
同社社長は「金庫を社長室に保管していることを知る人物なのかもしれない。あの日、たまたま無人になることを知っていて、この大雪の混乱した日を狙って侵入されたものと思われる。幸い現金などの被害はなかったが、今後はセキュリティーシステムも導入し、二度と事務所荒らしに遭わないように気を付けたい」と話していた。
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