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試験場で運転者を勧誘 「ドライバーの卵」見つける
2014年3月12日
プロ運転者の確保が難しくなる中、関西の運送会社では、運転免許試験場で大型トラックの運転者を獲得しているという。これまで3人を獲得しており、良い感触を得ているようだ。
車両30台を抱え、4トン車、大型車を中心に事業展開している同社。荷主から仕事の依頼は多く、これをビジネスチャンスとして事業拡大を考えるが、やはり運転者不足で増車が思うようにできていなかった。一昨年から安全教育の一環として、4トントラックの運転者に大型免許を教習所ではなく、試験場の飛び込み試験で取ることを奨励している。「教習所で確実に大型免許を取らせても緊張感がない。何度も失敗してこその大型免許。運転の初心に帰ってもらう意味でも飛び込みで取らせている」と同社社長は話す。全額受験料を負担して免許の取得を勧めており、運転者に「試験場に来た受験者に会社の宣伝をしてきて」とお願いをしているという。昨年の後半から会社概要を記したパンフレットを作成して、運転者が名刺とともに受験者に配布。「うちはナビ付きのオートマ大型車が多くあるので、よかったら連絡下さい」などと声をかけていっている。「試験場ナンパ」は功を奏しており、これまで大型免許試験合格した20代1人と30代2人が入社。1か月ほど横乗りをした後に独り立ちしているが、3人とも立派な戦力として働いているという。
同社社長は「求人広告を何度も出しても、かかってくる電話は少なく、面接をしてもいい人材が来なかった。試験場にはトラックに乗りたい『大型トラックドライバーの卵』が山ほどいる。これからも試験場で声掛けを行っていきたい」と話している。
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