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    ドライバーの結婚事情 少子高齢化社会の中、現場の声は

    2014年7月16日

     
     
     

    date_0714.jpg ドライバー不足が懸念されている運送業界だが、他の業界でも、人材不足は深刻な問題であることは言うまでもない。国力の一つの指標ともいえる人口。少子高齢化の中で、若者の結婚意識についての現状を追った。



     今年3月に内閣府から「家族と地域における子育てに関する意識調査」が発表されている。これは国民の意識を調査し、少子化の原因を分析したもので、昨年に実施され、全国の20?79歳の男女3000人を対象にしている。その中で、特に20?39歳までの未婚者の「結婚したい」という回答は、約8割強の結果が出ている。

     また、男女とも年齢が若年化するほど結婚への意識が強い傾向があり、20代の女性が特にその傾向があるとしている。この結果を見ると、昨今言われている「草食系」という言葉に疑問符がつくが、結婚への願望とは裏腹に、社会的な背景があるのが現実のようである。未婚男性の5割以上が「経済的な余裕がない」と回答。対する未婚女性は「希望の条件を満たす結婚相手がいない」「独身の自由な部分や気楽さを失いたくない」と答え、晩婚化の一つの要因として経済的理由が足かせとなっているようだ。

     ドライバーの既婚状況について運送事業者は、どのように考えているのだろうか。「ウチのドライバーは男性だけだが、ほとんどのドライバーが結婚していない」というのは、愛知県内の運送事業者。同社ドライバーの平均年齢は30歳ほどと若く、「これから、みんな結婚していくんじゃないか。あまり考えたことがなかったなあ」という。

     「ほとんどのドライバーが結婚している」と答えたのは、愛知県内の別の運送事業者。「ウチは50歳以上のドライバーが大半で、離婚しているドライバーもいるが、たいてい結婚している」という。「以前、ほとんど休みなく働くドライバーがいた。連続して運転しているという意味ではなく、トラックや事務所の掃除、倉庫作業まで、朝から晩まで率先して働いていた。独身で、それ相応の年齢なんで、『たまには外に行って、出会いの機会を探して来い』と言ったことがあるが、『ボクは他人と接するより働いている方が楽』と結婚しようとしなかった。そう言うヤツ以外は結婚するんじゃないか」と話す。

     また、女性にトラックドライバーのイメージを聞いてみた。質問は「ドライバーのイメージは」「結婚相手としてはどうか」の二つ。「信号無視や無理な車線変更で怖い目にあってから、トラックの運転者に良いイメージはない。好きな人の職業がドライバーだったらしょうがない」(20代・携帯ショップ店員)、「あんなに大きなトラックを運転しているというのはすごいと思う。ただ仕事は大変そうだし、付き合ったりするのは難しそう」(30代・学校職員)、「男気があるイメージ。合流地点で道を譲ってくれるのはトラックドライバーに多い。汗水たらして働く男の人に憧れるし、給料さえ悪くなければ」(20代・主婦)、「最近は若くてかっこ良い人をよく見る。さわやかで礼儀正しそうな感じ。ただ、おじさんになればなる程、言葉遣いも荒くて怖そうな人が多い。結婚相手の職業でとやかく言うつもりはない」(20代・看護師)、「運転マナーが悪い人は一部だろうし、大事な仕事を引き受けてもらっているだけでもありがたい。ただ、結婚相手がドライバーというのは遠慮したい。事故を起こして怪我しても怪我させても大変なことになる。結婚相手には安定した人が良い」(20代・学生)。

    サイバーエージェントの女性限定掲示板のなかで「合コン」したい企業の12位に「佐川急便」が選ばれた。「佐川男子」の影響だろうか。トラックドライバーのイメージも少しずつ変化してきているのかもしれない。

     
     
     
     
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