何かと不正利用が取りざたされる「ＥＴＣカード」。特に利用に慎重になっているのは、大口・多頻度割引を利用している協同組合だろうか。同割引を得るために、協同組合などからＥＴＣカードを利用する運送会社は多い。しかし、一人のドライバーが大きなペナルティーを受ければ、組合全体の被害になりかねず、ＥＴＣカードの取り扱いは各協同組合にとっての?生命線?と言えなくもない。

　最近になって特に注意するよう言われているのが、「高速道路上での駐停車禁止」だ。深夜になると、料金所の手前でトラックが大渋滞をしている風景を目にする。もちろん、これもペナルティーとなる。高速道路会社では取り締まりを実施し、「段階的な指導を行い改善が見られない場合、ＥＴＣコーポレートカード利用約款第23条に基づく措置を適用する」としている。同23条とは「契約者のカードの一部について割引を停止する。ただし、契約者が事業協同組合である場合の割引の停止については当該カード利用者が所属する組合員のカードの全部について行う」というもの。つまり、一人のドライバーのペナルティーが、組合員全員に波及する可能性がある。（詳しい内容は、物流ウィークリー７月２７日号に掲載しております）