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物流ニュース
鋼材輸送の事業者 運賃設定基準に驚愕
2008年10月15日
長距離や中距離運行では、帰り荷物を確保するケースが多い。しかし、帰り荷を輸送する中で着地域によって大きく運賃の差があるようだ。
大阪市で鋼材輸送を展開する運送会社は、帰り荷を出荷する荷主から運賃事情を聞いて驚いた。同社は北陸方面の鋼材を大型トラックやトレーラで輸送、帰り荷も荷主から集荷して大阪や兵庫へ輸送している。
帰り荷の運賃は4万5000円と満足できる運賃ではなかったが、北陸から出荷する荷主から大阪や兵庫に出荷する担当として定められていたため、同社もそれ以外の地域の運賃や状況を知ることができなかった。
しかし、あるきっかけで北陸から岡山・愛知の運賃と、北陸から大阪・兵庫への運賃の差が倍以上違うことを知った。同社は北陸から兵庫県の姫路でも大型トラックで4万5000円、しかし、岡山までなら、わずか数十km違うだけで8万円と、倍近く差があることに気付いて衝撃を受けた。荷主は北陸から鉄道で大阪・兵庫に行く場合の状況を説明してきたが、納得のいくものではなかった。
鉄道を利用すると北陸から大阪まで、わずか3時間程度で到着する。だが、岡山までなら5時間程度かかり、時間のロスが多いため運賃が倍以上違うというのだ。納得がいかず、「最近は着地が岡山方面の出荷を依頼するが、担当地域が違うことから大阪・兵庫への荷物しか出荷してもらえない」と不満そうに話す。
同社社長は「自動車の場合、北陸から大阪・兵庫と岡山なら1時間程度しか時間は変わらない。ほかの荷主の運賃設定が鉄道利用からきているとすれば衝撃は大きい」と語っている。 (佐藤弘行) -
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