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運送会社
聖菱運輸 伴文夫社長 HP開設やスポーツ協賛でイメージアップ図る
2020年2月21日
聖菱運輸(伴文夫社長、栃木県さくら市)は平成6年に伴社長の父親である正行氏によって設立された。
公認会計士や税理士の道も考えたという同社長だが、3人兄弟の長男として生まれた伴社長にとって、後継として同社を引き継ぐことは当然の成り行きでもあった。
大学に進学した同社長は、20歳で大型免許を取得し、翌年に限定解除で大型が運転できるようになると、4軸低床の大型トラックで通学する日々を過ごした。
大学の近くに同社の取引先があり、そこで仕分けのアルバイトをしていた同社長は、バイト先まで大型トラックで行き、大学で講義を受けた後、バイト先に戻って働き、最後に自分の大型トラックに荷物を積み込み配送、配送先から帰宅するのが日課だったという。
「大学2、3年生の頃に、月40万円くらい稼いでいた」という同社長は、卒業とともに同社に入社すると、関東︱関西間の長距離輸送に従事する。
約5年間携わった同社長は、事務所に上がる予定だったが、そうはいかなかった。緊急対応に備え、けん引免許を取得していたことで、急きょトレーラに乗らなければいけなくなった。「人がいないときの緊急時のはずだったが、結果的に毎日乗ることになってしまった」と同社長は言うが、2年に渡ってトレーラによる関東エリアでの飲料配送に携わることになる。
7年間のドライバー経験を経て事務所に上がった同社長は、経理業務以外の仕事を手掛けるようになる。ドライバー時代に、すでに常務に就任していたが、ようやく役員としての仕事ができるようになった。
そして2年前の平成30年5月、社長に就任する。「代表になったことで、遠慮せずに、やりたいことができるようになった」という同社長は、顧客対応や新規営業など陣頭指揮を執る一方、自社のホームページ開設や、地元のプロバスケットチームへ協賛を行ったりと、同社のイメージアップを図っている。
「ドライバーの家族がうちの協賛するプロバスケットチームの応援に試合会場に足を運んだ際、スポンサー企業として出ているうちの社名を見つけ、それを聞いたドライバーが驚いて電話をしてきたこともあった」とし、「ホームページで採用が進み、プロスポーツチームへの協賛でイメージアップが図れるなど、徐々に効果は出ているのかな」と、手ごたえを口にする。
同社には現在、40人のスタッフがいるが、「今年中に50人にしたい」と抱負を述べる同社長は、「将来的にはトラックを100台まで増やしていきたい」と意気込みを語っている。
◎関連リンク→ 株式会社聖菱運輸
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