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    成田国際空港 貨物地区に新ターミナル開設

    2008年10月28日

     
     
     

     成田国際空港(NAA、森中小三郎社長)の同空港内貨物地区に第7貨物ビルが新設され、隣接した新しい貨物地区トラック待機場も開設。トラック待機場は16日から、第7貨物ビルは27日から供用を開始する。
     これらの施設開設に伴い、空港内の交通混雑が緩和され、各施設の能力も向上する。ビルの入居会社は全日本空輸(ANA、山元峯生社長、東京都港区)。国際輸出貨物を1か所に集約し最新鋭のマテハン設備を導入することで出荷数5割アップを図る。


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    最新鋭のマテハンで作業効率が大幅に向上
     16日から使用を開始した貨物地区トラック待機場は、大型トラック約210台分の駐車が可能。従来の天浪地区の待機場より約80台の駐車枠が拡大され、入出構内口からの走行距離も短縮される。
     また、輸入引取貨物車両が集中する時間帯に、待機場の満車状況および貨物地区構内道路の交通混雑も緩和される見込み。待機場の管理事務所は約200平方mあり、休憩所と喫煙所、トイレが24時間使用でき、コンビニエンスストアも併設されている。
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    管理事務所にはコンビニなどの施設も併設
     新設の第7貨物ビルの施設規模は、貨物上屋1万150平方mで延床面積は約1万3900平方m、別棟の事務棟は1100平方mで延床面積約1300平方m、共に鉄筋造り。所在地は千葉県成田市駒井野字台ノ田で、貨物上屋が1990番地、事務棟は2022番地。
     従来、第5貨物ビル(7700平方m)と天浪地区貨物上屋(2800平方m)の2か所で捌いてきたANAグループの国際輸出貨物を、新設の第7貨物ビルに集約することで効率化を図るとし、最新のマテハン設備を導入した。
     ポイントは、(1)パレットやコンテナ(ULD)を搬送車に搭載する作業の効率化、(2)自動倉庫システム・ETVの容量拡大、(3)「トラック呼び出しシステム」の導入。
     (1)は、第7ビル倉庫内から搬出口にコンベヤーラインを設置し、手作業で1台ずつ行ってきたULDの運搬と搬送車への搭載を自動化。ULD4台を一度に搬送車に搭載できる。このシステムにより作業時間が大幅に短縮され、自動化による安全性も向上した。
     (2)は、ETVの容量を現行の138台仕様から210台仕様へと拡大し、蔵置場レイアウトを最適化することで、大幅なハンドリング処理能力の改善効果が得られる。
     (3)は、ドライバー所有の携帯電話へ音声メッセージを送り、駐車場(トラック待機場と併設)からトラックを呼び出すシステムの導入で、荷役待ちの行列をなくして荷役作業をスムーズにし、混雑を緩和。ドライバーの疲労軽減にもなり、安全運転・事故防止にもつながるとしている。
     これらの最新のマテハン機器・システムの導入により、出荷能力は1時間あたり30ULDとなり、1日に約420ULDの出荷が可能となる。ANAグループでは昨年の国際輸出貨物取扱量約12万tの5割増加を目指しており、1─2年後には同貨物ビルの搬出口側前面に駐機場が開設される予定。

     
     
     
     
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