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物流ニュース
東京海上日動リスクコンサルティング 運送向けコンサルに力
2008年11月17日
東京海上日動リスクコンサルティング(東京都千代田区)は、運送事業者向けのコンサルティング提供に力を入れ始めている。
具体的には、平成18年度からスタートした「運輸安全マネジメント」の導入を支援。千代田運輸(東京都日野市)をはじめ、すでに数社の支援実績がある。
同社自動車グループの阿部光一朗研究員(写真右)によると、「開始から2年が経ち、(同制度に対する)理解は進んだものの、具体的に取り組み方が分からないという企業が多い」。これらの企業に対して、同社は第一段階として「到達度診断」を行う。160項目にわたるチェックリストや、マニュアル類などの提出資料をもとに、同制度に対する取り組みの「現状」を把握するのが目的だ。
次のステップ「構築支援」では、診断で洗い出された課題を克服するために、事業者ごとの実態に沿ったプランを提案していく。
提案内容は、マニュアル類の作成、教育体制の充実、内部監査の取り組みなど、安全経営に必要となる全分野にまたがっている。自動車第二グループの辻村晶氏(同左)は、「ただ規程類を整えれば良いというのではなく、安全に資する、真に実効性のあるルールづくりのお手伝いをするのが当社のポリシー」と説明する。
費用は「到達度診断」が30万円程度、「構築支援」まで進む場合は個別での見積もりとなる。
なお、同社は10月から、中堅・中小企業向けに同コンサルティングの簡易版をスタート。基本的なサービスコンセプトは変わらず、「到達度診断」を事業者自らのチェックをもとに行うもので、より簡便に低コストで診断できるのがポイント。自己診断の結果をもとに、同社が分析レポートを作成。これにより、次に取り組むべきステップを明確化することができるという。
また同社は、内部監査システムの構築に重点を置いた支援コンサルティングや、ドラレコを活用した自動車事故削減コンサルティングも提供している。
阿部氏は、「運輸安全マネジメントを、安全への取り組み体制を構築するためのきっかけにして欲しい」とし、辻村氏も「安全のためのPDCAサイクルに終わりはない。私たちの支援はあくまでスタート。継続した取り組みを行っていくためのお手伝いをしていきたい」と話す。
問い合わせは、電話03(5288)7513番、同社自動車第二グループまで。 -
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