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    ジョインテックスカンパニー「『絶対最適』固め新システム構築」

    2008年11月18日

     
     
     

     形状の異なる多品種の商品を自動的に組み合わせて梱包するシステムを確立し、ピッキング時間とコストの大幅縮小に成功したジョインテックスカンパニー。
     同社は01年にプラス(今泉嘉久社長、東京都港区)の関連会社として設立、05年にプラスと合併し、現在は社内カンパニーとして運営されている。


     元来、一般文具店を顧客に文具・オフィス家具を販売していたが、顧客にダイレクトにアクセスする通販スタイルも採り入れ、文具店や従来のルートサービス営業とも共存する新通販形態「人(専任営業)がいるオフィス通販」を確立した。カタログ「スマートオフィス」を従来の担当者が企業などに配布、顧客はネットなどで注文するが、家具や名入れ品、特注品などの場合、担当者がフォローする。
     立ち上げから4年で、「スマートオフィス」での年商は90億円を計上。従来の担当者経由の文具類年商とオフィス家具なども合わせ、540億円を売り上げている。
     同社の物流センターは文具系と家具系に分かれ、床面積は各4000坪で関東と大阪に1か所ずつ、全国に計4か所。文具類はほぼ全国に翌日配送するが、それには東京や大阪などでも夜7時に注文締め後、ピッキング・梱包して10時までには出荷しなくてはならない。
     「ピッキングには、高速ラインのマテハンを導入。ライン上のセンサーでのバーコード読み取りと、ハンディやバッチピッキング、自動倉庫で入出庫などを管理している」と話すのは、マーケティング本部オフィス用品ソリューション企画部の伊藤羊一部長。前・物流企画部長を務め、現在の物流システムを作った。「既存の14センターを活用しようとしたが非効率だったため4つに集約、マテハン機器を導入した」。
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    伊藤部長
     ところが、当初の一筆書き状で約2万5000品目の商品間を通り抜けるシステムでは、ピッキングに最大1時間もかかり、さらに1日数回に分けて発注してくる得意先への梱包数もムダが多かったという。そこで、経済的かつ迅速に発送するために考え出されたのが物流システム「e―Muscle(イーマッスル)」。
     まず、扱う全文具商品の梱包形態(サイズ・重さ・形)を測定してデータベースを作成。顧客ごとに注文の内容と量をコンピューターが判断し、商品形態のデータベースと照らし合わせて、1梱包相当になった時点でマテハンに出荷指示を出す。一筆書きラインは出荷頻度の高中低度に分けたゾーン配置に替え、搬送コンテナは必要ゾーンにのみ分岐するシステムに変えた。「得意先への出荷梱包数は10%削減され、文具配送コストは6%に当たる約1億円も削減できた。ピッキング時間も最大で40分以内に短縮した。良い結果が出るまで半年以上かかったが、『絶対最適』という理論を固めたら、最後までやり遂げることで新しいシステムが作れる」と語る。
     同社は「自社製品に限らず、顧客の欲しい商品を安く早く届ける」ため、さまざまなサービスを徹底。自社内の連携でも「可能・不可能ではなく、必要だと思うことをやる」がモットーだという。(小澤裕)

     
     
     
     
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