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物流ニュース
鋼材と自動車部品輸送の併用車両を共同開発 JFE物流とバンテック
2008年12月2日
JFE物流(山中榮輔社長、東京都千代田区)とバンテック(山田敏晴社長、横浜市)は鋼材(コイル)と自動車部品を同一車両で輸送できる併用車両を共同開発し、輸送効率向上と環境負荷低減に貢献している。
両社は、JFEスチール東日本製鉄所京浜地区および神奈川県の自動車メーカー、栃木・静岡県の鋼材納入先および自動車部品メーカーとの間の運送ルートでの相互輸送契約を締結し、11月から運行を開始。
従来の輸送は鋼材、自動車部品それぞれに専用車両を用いており、復路では積み荷なしの状態が多かった。
共同開発した併用車両によって復路でも荷物が搭載できるようになり、空車回送を低減したラウンド運行が可能になった。
併用車両は両社それぞれ5台ずつ計10台導入。09年度には更に各社10台を導入し合計30台にする予定。10台導入した相互輸送によるCO2排出削減効果は年間で約1万1000t。予定する30台を導入した場合は同3100tの削減効果を見込んでいる。
開発した併用車両は電動フルオープン型セミトレーラで、最大積載量は22─25t。鋼材(コイル)荷役時は上開きで天井クレーン荷役が可能。自動車部品荷役時は、横開きでフォークリフト荷役が可能になる。鋼材と自動車部品では荷役方法が異なるが、併用車両はどちらでも対応できる。
これによって、例えば栃木県の工場で自動車部品を積み、横浜へ納入した後に京浜地区のJFEスチール東日本から鋼材を積んで帰るといったラウンド運行が可能になった。(千葉由之) -
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