-
労務管理
社労士法人みつばち高橋事務所 高橋社長「生き残るために取り組むべきこと」
2020年6月18日
新型コロナの影響で景気の落ち込みが心配されるが、社会保険労務士法人みつばち高橋事務所(大阪府茨木市)の高橋大生社長に、これからの運送事業者が生き残るために取り組むべきことを聞いた。
「今回のコロナ騒動で、昔から当たり前にやっていたことの中で、いかにムダなこともあったかということに気付かされた」と髙橋社長。運送事業者に対しても、「この機会に不必要なことを見直してみては」と話す。
また、コロナ禍で先行投資が厳しい時期ではあるが、「今こそ新しい人材を雇って戦力に育ててみてはどうか。今すぐ人材が必要でないのなら、有料広告に載せる必要はない。ハローワークやインディード、さらに自社のホームページでじっくり応募を待ってみては」といい、「自社HPも、求職者目線に立った内容で情報発信しておけば、応募につながる可能性がある」
今は先を見据える機会だと髙橋社長は指摘。「自社ドライバーの平均年齢を見たとき、今後、新しい人が入らずベテランが辞めないままだと、例えば平均年齢50歳の会社は10年後には当然、平均60歳になる。そうなってからでは遅い。いまが若返りを図るチャンス」。ベテランに対しては、定年を過ぎても乗ってもらうのではなく、フォローに回ってもらうべきとし、「もっとも、高齢ドライバーにとって負担は運転よりも荷物の積み下ろしといった付帯作業であるので、きちんと付帯作業料を別にもらえる契約に切り替えることができたら、高齢者も運転に専念する戦力として活躍してもらうこともできる」。そのためにも、荷主との運賃交渉に力を入れて欲しいと続ける。
運賃交渉のアドバイスとして、「今の金額でやるのなら、ここまでの仕事量に抑えます」「今の仕事を維持するのなら、この金額に見直して下さい」「いずれも無理なら継続できません」と三通りの中から荷主に選んでもらうやり方を提案。「ただし、どこの運送会社に頼んでも一緒と思われると負け。『おたくでないと困る』とお客さんに言ってもらえ、選ばれる運送会社を目指さないといけない」とアドバイスする。
◎関連リンク→ 社会保険労務士法人みつばち高橋事務所
関連記事
-
都道府県別社労士・弁護士事務所
-
-
-
-
「労務管理」の 月別記事一覧
-
「労務管理」の新着記事
-
物流メルマガ