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ブログ・上西 一美
第36回:秋に増加する「自転車との接触」
2020年11月20日
皆さん、日本事故防止推進機構(JAPPA)理事長の上西一美です。秋の事故の特徴は、以前お伝えした通り、夜間の歩行者との接触や台風などの自然災害に関係する事故ですが、実はもう1つ増加する事故があります。
それは、春と同様、「自転車との接触」です。自転車との事故の特徴は、高校1年生が被害に遭うケースが多いことです。状況的には、比較的、生活道路(特に学校の近く)の方が、リスクが高いということになります。
ちなみに、データ上でも、生活道路では自転車事故の確率が2倍になると言われています。では、どこに気を付ければいいのか? YouTube番組でも何度か解説をしましたが、まずは事故発生率が高い生活道路の交差点では、速度を控えるだけではなく、「徐行レベルまで落とす」ことです。
また、自転車に一時停止することを期待できませんから、こちらに一時停止義務がなくても、必要であれば一時停止することが大事になると思います。
さらに、危険な交差点ではカーブミラーがあります。危険な交差点の目印ですので、ミラーの活用は、プロドライバーとしては必須になると思います。
自転車事故は非常にリスクが高いと言われていますが、それは、人間は接触し転倒する時、受け身を取るか、何かを握りしめるかといった習性があるからです。自転車の場合はハンドルを握りしめたまま転倒するため、受け身を取れず、頭部を強打するなどして、大きな怪我や致命傷になります。
以前に、時速7kmで自転車と接触し、相手が意識不明になった事故をドライブレコーダーの映像で見たこともありますので、ぜひ、この時期は、自転車のリスクを点呼などで伝えて下さい。
【YouTubeで番組を始めました】
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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