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ブログ・高橋 聡
第185回:令和時代の運送業経営 BtoB、BtoC物流の現状(4)
2020年11月12日
「コロナ禍で頑張る運送業経営者を応援します!」というシリーズで新型コロナウィルス影響の下で「令和」時代の運送業経営者が進むべき方向性、知っておくべき人事労務関連の知識・情報をお伝えしています。
コロナ禍でドライバーの転職が活発化してきていますが、「採用すべき」ドライバーと「採用すべきでない」ドライバーがいると考えられます。
まず、業務にもよりますが同業者から(近所の)の転職、経験者は特に注意が必要です。社内で何らかのトラブルを起こしているケースが非常に多いからです。
元々労働移動が多い業種ですが、やった事のない業務を1から覚える事、知らないドライバーと関わる事は一定の心理的負担がかかるので、可能な限り仕事は変えたくないというのが一般的なドライバー心理です。それにも関わらず履歴書を書く等の手間をかけて面接に来るのは、やはり前の職場で何か問題を起こしたケースが多いです。
労働基準法で応募者に「退職証明書」(勤務先に請求し出してもらう)を出してもらう事が可能ですが、「退職証明書」がスムーズに出てこない場合は要注意です。
また、頻繁に転職を繰り返している方、身なりが不潔な方、履歴書の文字が雑な方、面接の際の話し方ではっきりと意思を伝えることが出来ない方は要注意です。
弊社では面接時に「入社前事前確認書」の取り付けをご提案しています。これまでの勤務先と退職理由、借金の有無、病歴・持病について等を本人に記入してもらうことをお勧めしています。
コロナ禍だからこそ、リスクについて曖昧にせず、面接時のその場でこのような事項を確認、記入していただく事で後々の社内トラブルを未然に防ぐことができることとなります。
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筆者紹介
高橋 聡
保険サービスシステム社会保険労務士法人
社会保険労務士 中小企業診断士
1500社以上の運送会社からの経営相談・社員研修を実施。
トラック協会、運輸事業協同組合等講演多数。 -
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