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運送会社
「余命半年」の運送会社社員、臓器移植に成功
2009年6月17日
昨年、東京出張中に突然倒れ、肝臓移植以外に生存する可能性がない難病に侵されていた大阪府松原市の運送会社・エクシードエクスプレスの従業員、川口秀夫さんが、移植のため3月に米国へ渡航していたが、このほど川口さんから移植手術を終え、順調に回復しているとの報告が本紙に寄せられた。
川口さんの病気は原発性硬化性短肝炎という難病で、医師からは余命半年と宣告。根源的な治療法は肝臓移植しかなく、国内では脳死ドナーは極端に少ないため、残された手段は海外での移植しかなかった。
海外での手術には保険が適用されず、費用は手術費、渡航費、滞在費、予備治療費などを含め計7500万円が必要で、会社や友人が中心となって募金活動を展開。全国から8000万円を超える募金が寄せられた。
移植手術後、集中治療室での川口さん
2月に目標金額にめどが立ち、受け入れ先のニューヨークの病院に手術代と入院費の支払いを済ませ、3月に渡米して臓器移植を待っていた。
そして5月中旬、病院から滞在先のアパートに連絡があり、急きょ移植手術を実施。手術は無事成功した。
5月下旬に川口さんは退院。移植後の帰国は通常5か月程度を要するため、順調にいけば帰国は今年の秋頃になるとのことだ。
エクシードエクスプレスの多賀健二社長は「無事に手術が成功して、大変うれしく思っている。現在、話はできる状態で、病院でリハビリに取り組み、順調に回復していると報告を受けている。予断は許さないが、早く元気な姿を見たい」と話している。
(大塚仁記者)
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