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物流ニュース
車庫に車両を置かず…トラック隠して風評被害を防ぐ
2009年8月26日
車庫に置かれているトラックは運送事業者の景気のバロメーターとされている。置かれている台数が少なければ荷動きは活発で、多ければそうでないということ。しかし荷動きが全般的に低迷する中で、仕事がないにもかかわらず、トラックを走らせるところもあるようだ。
先日訪問した関西の運送事業者でも車庫にほとんどトラックが止まってない。にもかかわらず、社長は「仕事が暇。まったくといっていいほど仕事量が落ち込んでいる」と嘆いている。トラックの稼働率はここ数か月、振るっておらず、配車表にも空欄が目立っている。
しかし、車庫にトラックがないことを問うと、「実はトラックを隠している」との思わぬ返答。「トラックを止めていると同業者や仕入れ先にすぐに悪いうわさが流れて、風評被害で会社の存続が危ぶまれかねない。運転者には悪いが、広い路肩やコンビニの駐車場などで待機してもらうよう先月から指示を出している」とのこと。
「世間では景気の底打ちとか言っているが、まったく実感はない。早く景気がよくなって欲しいものだ」としみじみ話していた。この記事へのコメント
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