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運送会社
天竜自動車運送 渡辺社長 「愛情と敬意をもって従業員に接する」
2021年4月2日
静岡県浜松市を拠点に、関東〜関西地区の幅広い輸送を手がける天竜自動車運送で経営者として手腕を振るうのは、三代目にあたる渡辺豪社長。同社長は自社を牽引するとともにト協においては地元である北遠分室青年部会の部会長(現在二期目)を務めるなど、各方面からの信頼も厚い。
平成28年に代表へと就任して以降は法令順守強化、人材不足、そして昨今のコロナ禍を受けて「徐々に厳しさが増していった印象」と苦笑い。感染症の蔓延で社会全体が混乱を極めたこの一年を振り返っては「雇用を守りながら目先のことにとらわれすぎず、今の仕事としっかり向き合う形で取り組んできた」と自社における堅実な姿勢に触れ、さらに荷物の減少で発生した余剰時間の活用に関しては社員教育へあてるといった工夫で、状況に応じた動きを展開してきた。
一方、2年前には個人的な活動である自転車を通じた交流のなかでモラロジーと出会い、実践。モラロジーとは廣池千九郎氏(1866〜1938、法学者)による道徳を科学的に研究する学問で、同社長は「あらためて道徳の大切さに気付かされた」と自身の変化を明かし、「他者を思いやる精神を重んじることで、自分の選択に軸ができた。今後も深めていきたい」と語る。
「愛情と敬意をもって接している」。昭和41年から同社を支え続ける従業員らに向けてはそう明言し、「発信が肝要」とする観点から社内では積極的に自らの考えを伝えるという同社長。会社の将来を見据えては「労働環境の充実」「コンプライアンスの推進」「評価の透明化」「有給休暇取得の促進」等を要点としてあげ、また「皆が夢を持って働けるように、そしてそれを応援できる会社でありたい」と力強く言及している。
◎関連リンク→ 天竜自動車運送株式会社
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