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    障害者を正社員雇用 京藤梱包運輸

    2010年7月27日

     
     
     

    【京都】京都市伏見区に本社を構える京藤梱包運輸(小原大作社長)は現在、一人の障害者を正式雇用している。
     「雇用する前はデメリットばかりを考えていたが、メリットの方がはるかに多い。現場が明るくなり、従業員が優しくなった」と小原社長は話す。
     梱包作業で雇用しているが、きっかけは「学校からの問い合わせ」という。「3度の研修を経て正社員として雇用した。学校側とも二人三脚でやってきた。ウチでの研修で失敗したところを学校で復習するなど、一体となって取り組んだ」と同社長。


    0727k.jpg 「荷主の仕分け作業場でも障害者が作業しており、受け入れへのハードルが低かったということはある。しかし、受け入れる前までは若い男性しか出来ない仕事ーという固定観念があったのは事実。少子高齢化が進んでいる現在、仕分けを細分化して、どんな方でも受け入れる体制を作ることの大切さを考えた」と指摘する。
     「健常者との差は、わずかなもの。仕事に熱心でまじめで、不真面目な健常者とは比べものにならない」と高く評価。「いままで自分の仕事だけを考えていた社員も、絶えず気にするようになり優しくなった。社会貢献とよくいわれるが、こちらの方がお礼を言いたい」とも話す。
     「受け入れる以上は管理をキッチリしなければならない。これが出来なければ雇用は難しい」と同社長。「同じフロアで誰かの目が届くようにする。これは障害者だからということではなく、仕事をする上では当然のこと」。
     現在は梱包部門での雇用だが、「物流部門で雇用できないことはない。運転は無理でも、補助的な立場での雇用なら問題ない。環境面で運送業界の取り組みは進んでいるが、この分野での取り組みはまだまだだ」という小原社長。「物流業は『人間対人間』の業界。出来ることを探せばきっとあるはず。デメリットよりも、まずはメリットを考えるほうがいい。一生懸命で仕事にまじめで、感謝の気持ちを持ってやってくれている」と絶賛する。
     昨年7月から正式雇用されたという彼は、「作業中は正確に、早く作業することを心がけています」と話す。
    ◎関連リンク→ 株式会社京藤梱包運輸

     
     
     
     
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