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物流ニュース
ビィ・フォアード 中古車越境ECと海外輸出代行サービス
2021年12月1日
越境ECで主に新興国に日本の中古車を販売しているビィ・フォアード(山川博功社長、東京都港区)は、昨年の4月から7月頃まで新型コロナの影響を受け、月間約 1万5000台あった輸出台数が酷い時は半分まで落ち込んだが、その後は徐々に回復している。
2020年に船会社がコロナで貨物が減ることを予想して、古い船を全てスクラップしたが、想定より貨物量が減らなかったため、5月、6月は中古車を通常の3分の1程度しか積むことができなかったが、半導体の影響で新車が減産となったため、10月、11月は多少、船枠が戻った。
物流担当取締役の田中裕祟氏(写真左)は「船枠がもっと確保できていれば、需要にもっと対応することができた」という。
同社は中古車販売で、世界200の国と地域と取引実績を持っているが、そのうち約54%がアフリカで、次にカリブと、新興国の割合が多い。特にアフリカでは直行便ルートを確立し、アフリカ内陸まで車を直接届ける独自の物流「シティデリバリーサービス」を提供している。
社長室長の片山徹之氏(同右)は「当社はBtoCの中古車販売も行っていて、コロナ禍であっても需要は増え続けている」とし、「この需要を当社では、他社には無いECサイトや現地の港までではなく、内陸まで運ぶ『シティデリバリーサービス』などのシステムで取り込むことができている」と話す。
また、「昨年の1月から、当社がアフリカで開拓した中古車の配送網を中古車以外の荷物の配送にも活用する輸送運送代行サービスを始めており、これまでに、古着やパソコン、プレハブや給水車など、アフリカをはじめ世界へ送りたい荷物を中古車販売のプラットフォームと配送ルートを使って送り届けている」という。
同社では今後、中古車以外の配送サービスを「ポチっと物流」「ポチロジ」として、中古車のECサイトの様にクリックするだけで簡単に世界へ荷物を送れるサービスとして本格提供をする予定で準備を進めている。
◎関連リンク→ 株式会社ビィ・フォアード
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