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運送会社
流通サービス 「環境無視できない」とISO取得
2010年12月27日
流通サービス(川添藤夫社長、埼玉県草加市)は、平成12年12月に品質規格のISO9001認証を、同20年8月に環境規格の14001認証を取得した。取得の背景には、時代の流れや顧客の要求もあったが、20年当時は1700台以上の車両を保有し、食品輸送を軸に展開している同社にあって、「1700台ものトラックが走れば、それだけ環境に負荷をかけている」との思いが強かった。
ISO取得とともに、「コピー用紙」「電気」「水道」「燃料」というテーマを設け、環境への取り組みを推進。コピー用紙は購入数や使用数をチェックし、社内文書や会議資料は電子データ化し、社内システムで掲示するなどペーパーレスに努めながら、必要最低限の使用を促す。電気や水道は、従業員自らがメーターをチェックし、使用量を把握。月末に結果を掲示して、無駄な使用を控えるよう周知する。燃料も走行距離や使用量をチェックし、省燃費走行を常に心がけるよう教育・指導している。
こうした取り組みを、ISO認証取得部署では3か月に1回開かれる社内の環境小委員会で検証する。例えば、前回よりコピー用紙の使用量が増えていたら、その理由を分析。そして、さらなる目標に向かって取り組みをスタートさせる。
また、同社では平成19年からデジタコの導入を進め、省燃費運転によるCO2排出量低減に取り組んでいる。4tから大型車まで、効果が期待できる幹線輸送を手掛ける車両にデジタコ導入を進めているが、導入前と比較すると、14%以上の燃費向上を達成している。それだけ環境に優しい運転につながっており、同時に人に対しても優しい運転になり、その結果、「自動車保険優良割引率85%」を維持している。
川添社長は、「環境を無視した経営は許されない」とし、「社員一人ひとりの意識の変化が、会社にとって大きな影響を及ぼす。今後も気を引き締めて取り組んでいきたい」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社流通サービス -
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