はちどり（石原慧子社長、愛知県安城市）が運営し、トラックにかかる各種研修を展開するコアラドライブ安城では、運送会社が自社の車両を持ち込んでの教習コース内研修を行っている。

同校で指導する渡邉貴幸氏は同研修について、「路上研修は状況判断によるところが大きく、限られた時間の中で実際の技量を確かめるのは難しいが、教習コースは同じ条件で基本操作が見られる」と話し、「自社車両は実践に結び付けやすい」とメリットの多さに言及。

なかには独自のプログラムを組んで定期的に研修を実施する企業もあり、協和陸運（桝田純通社長、豊川市）の取り組みもその好例といえる。このほど行われた同社の安全運転研修では、自社トラック６台を使って社員３５人が急制動、オーバーハング、バック訓練、コース走行などの運転技術を学んだ。指導はこれまで研修を受けてきた社員が担当するなど、繰り返し行うことで好循環が生まれている。

「Ｓ字やクランクのバック走行は教習コースならでは。さらにドラレコの活用で、口頭だけでは改善できない部分を客観的に振り返ることができる」と渡邉氏。

教習コースを貸し出す自動車学校は数少なく、県外からの問い合わせもあるといい、同校は「ぜひ活用してほしい」としている。

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