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    赤帽旭川 ニーズに合わせ取引広げる

    2012年7月5日

     
     
     

     赤帽旭川軽自動車運送協同組合(旭川市)の上野貞夫氏が昨年7月、理事長に就任した。以来、37人の組合員の先頭に立ち、営業推進と意識改革に着手し、就任から1年足らずだが着実に成果が出て来ている。
     物量の減少、競争の激化、運賃水準の低下に悩まされているのは一般貨物だけではなく、軽貨物も同様。経営環境について「昔と違って運輸支局が簡単に営業ナンバーを出すことに加え、荷物が減った一般貨物事業者が軽貨物に降りて来ており、旭川地区でも過当競争気味。仕事を獲得するために運賃の叩き合いをし、荷主も一番安い所にやらせるので、下げ止まり感はない。これが人や車の更なる減少へとつながり、悪循環に陥っている」と捉えている。


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     では、新規開拓にあたり、どのような取り組みをしたのだろうか。「『仕事を下さい』では、運賃を叩かれてしまう。他がやっていないサービスを武器に『うちを使うとメリットがあります』と営業した」。そこで武器としたのが「赤帽旭川24時間配送システム」だ。
     37人の組合員のうち、「晩酌をしない者」で「稼ぐ意欲の高い者」をピックアップし、10人程度のメンバーをそろえ、事務所が閉まった後の専用連絡先を設けた。夜間・早朝の急な配送依頼にもすぐに対応出来る体制を組織として整えた。「個人事業主」の「組織」でフットワークの軽い赤帽ならではのサービスといえる。
     「24時間配送システム」は昨年9月から開始した。パンフレットを作成し、理事長が率先して営業に回り、多数の受注を果たした。
     上野理事長は「コンビニなど24時間体制の営業店舗が当たり前の時代なので、ユーザーのニーズに合わせるサービスを考えた。競合はやっておらず、道内の赤帽8単協でも唯一のサービス。全国的にもこのようなサービスをしようと提案している」と話す。
     このほか、引越繁忙期に合わせ、地元タウン誌に「市内の全組合員の所在地と連絡先を載せたマップ広告」を掲載するなど、これまでにない取り組みを行い、就任初年度は「得意先の開拓」「増益・黒字の決算」など結果を残した。
     理事長職として多忙な日々を過ごすが、赤帽うえの運送(同)の事業主としても仕事を減らすことはせず、従来通りの仕事をこなしている。
     (つづく)

     
     
     
     

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