皆さんこんにちは、日本事故防止推進機構（ＪＡＰＰＡ）理事長の上西一美です。私はＹａｈｏｏ！　ニュース公式コメンテーターをしておりますが、先日、「警視庁　悪質自転車の赤切符！　取り締まり強化！」という記事にコメントしました。

警視庁は、「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せずに歩道を通行」の４項目のうち、悪質な違反には刑事罰の対象となる「赤切符」を交付していくそうです。

「自転車の取り締まりを強化して欲しい」「最近の自転車は悪質だ！」と言われる運転者の方がいます。多分、それだけ怖い経験をしているのだと思います。実際、私もドライブレコーダーの映像で、とんでもなく無謀な自転車が事故に巻き込まれるのをよく目にしますので、本当に自転車に乗る方もルールを守って頂きたいです。

皆さんは自転車事故が最も多いパターンをご存知ですか？　それは交差点内での事故で、特に生活道路（幅員５.５m以下）での信号がない道路では、自転車と車両の事故が２.５倍増加すると言われています。

では、「自転車のマナーが悪いからで済むのか」、それはありません。車両の運転者も、このような自転車がいることを前提に運転しなければいけません。

そこでやって頂きたい運転習慣は「構えブレーキでの徐行」です。信号がない交差点では、突然の歩行者や自転車の飛び出しに備え、常にブレーキに足をおいた状態で徐行することが鉄則です。

無謀な自転車と接触して、結局、損をするのは車の運転者です。ぜひ、この習慣を社内で浸透させ、加害者にさせないようにして下さい。