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運送会社
迫田運送 南松永営業所を開設「顧客と従業員のため」
2023年3月27日
【広島】加工食品や地元産品などの輸送を手掛ける迫田運送(迫田浩荘社長、尾道市)が福山市南松永地区で建設中だった倉庫2棟がこのほど完成し、2月1日に南松永営業所として稼働を始めた。
3か所目の拠点として冷凍冷蔵倉庫と、その200mほど南の用地に構えた常温倉庫(350坪)で構成する同社初の営業倉庫。冷凍冷蔵機能を持つ南松永第一倉庫は敷地1300坪、鉄骨造の平屋建てで、延べ床面積は700坪。
冷凍庫は最新のCO2冷媒の採用。電動可動式棚を設置し、2064枚のパレットが格納可能だ。同営業所の迫田将光所長は「省スペースでより多くの荷物を預かれるよう、棚は4段積み。棚上は開閉連動式の照明にし、必要な時だけ点灯するなど環境に配慮した」と話す。
棚が開いた際の間隔にゆとりを持たせ、「フォークリフトの経験が浅い者でも安全に作業ができる」(同所長)。また、冷蔵スペースは、庫内上部に840枚収容可能で、空パレット保管棚も設置した。
木造で温かみがある空間にこだわった事務所は会議室、応接室、休憩所、男女別のシャワー室とトイレなどを整備。なお、営業所の施設は近年、住宅以外の施工にも力を入れるライフデザイン・カバヤ(岡山市北区)が広島県内で初めて倉庫を施工している。
同倉庫では食品の原料を保管する。迫田社長は同営業所の設置目的を「1つは顧客のため。荷物を預かる施設が周辺に無く困っていたが、当社はトラックで輸送もでき、総合的な物流機能を果たせる。2つめは従業員のため。長距離便を降りた者を再々雇用し、庫内で働いてもらえる」と話す。
なお、2021年に同社とカメダライン(亀田茂登社長、尾道市)、山本水産輸送(山本新吾社長、岡山市中区)とが協定を結んだ連携事業継続力強化計画に基づき、同営業所は災害時には3社間で荷物の避難や代替輸送なども行うことになるという。
◎関連リンク→ 迫田運送株式会社
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