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2つの優勝杯、輝く 全国フォークリフト運転競技大会で山口、岡山代表で初
2023年12月7日
ドラコンと並び、荷役作業の高い安全品質を競う第38回全国フォークリフト運転競技大会は、一般部門で山口県、女性部門で岡山県の代表者がそれぞれ頂点に立った。女性部門は10回記念大会以降5年ごとに置いていたが、6年前の2部門制の移行後、同一エリアでの両部門の制覇と、山口、岡山両県から優勝者を出すのはともに今回が初めて。優勝した2氏は10月16日に陸災防県支部長らと各県労働局長を訪ね、快挙を報告した。
山口県に初めて優勝トロフィーを持ち帰った中野裕貴氏(=28、ロジスティード西日本笠戸第一営業所)は、前回の5位という結果に甘んじることなく、課題を残した学科を徹底的に修めた。「鉄道車両関係の荷積みや機械の移設などでフォークリフトは不可欠だが、出場にあたり業務の合間に練習を繰り返した」という。
日ごろから荷物ごとにフォークですくう位置、偏荷重、路面の振動の影響など注意することが多いが、安全な荷役作業のために指差し呼称を欠かさない。「事故を絶対に起こさない」という意志が、今回の快挙にも表れた。
名田裕・山口労働局長は「大変名誉なことで、他の事業場の励みになる」と笑顔。中野氏は「従事して8年。次の世代も優勝できるよう、安全を伝えていきたい」と話す。
一方、岡山では佐藤修子さん(日本通運岡山支店・キリンビール事業所)が岡山労働局を訪ね、全国大会の結果を報告。8月の県大会に唯一の女性として一般部門に出場して頂点に立ったが、全国は女性部門での出場を選び、並み居るライバルらを押しのけた。訪問には陸災防・県支部の遠藤俊夫支部長らも同席した。
「どこに苦労されましたか」と尋ねた成毛節局長に対し、佐藤さんは「練習にはキリがなく、完璧かな…と思っても、なかなか思うようにはいかないです」と大会を終えた心境を報告。健闘を称えた同局長は「物流の素晴らしさを披露できる機会を設けたいと思う」と話した。
本紙は県大会後、佐藤さんの職場を訪ねて日ごろの仕事ぶりや、多趣味のプライベートも取材した。大会ルールでは一般部門なら来年も出場できるため、「まずは県大会を突破」(佐藤さん)と挑戦を宣言した。
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