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物流ニュース
オンライン ピッキングを効率化「アッター」
2014年6月6日
オンライン(浜野和枝社長、埼玉県川口市)がこのほど発売した「アッター」は、ピッキング作業に課題を抱えていた同社の浜野文生専務が自ら考案したものだ。
創業時からメーリングに関する事業を行っていたが、通販商品の流通加工などの事業拡大で、2年ほど前から急激に物量が増えたという。「この頃から派遣の従業員に来てもらっていたが、ピッキング作業の個人差が目立つようになった」と同専務は振り返る。「倉庫内で右往左往する新人を目の当たりにし、なんとかならないか」と、従業員の熟練度にかかわらず効率的にピッキングできる仕組みを研究し始めた。
「ひと目で何がどこにあるのか分かれば」という現場の声を聞いた時、「図書館の書棚に作者名を書いた札が刺さっているように、棚に札をつけようと思い立った」という。しかし、既存の商品には、札を垂直に設置できるものはなかった。
「ないなら作ってしまおう」と作ったのが「アッター」。品目名などを書いたカードを棚に取り付ければ、通路から一目瞭然。「マグネット式で付け替えも簡単。スタッフの評判もまずまず」という。また、ピッキングにかかる時間の短縮にもつながり、「ムダの排除でコストダウンにもなった」と話す。
実用新案を取得し、関係会社でも「アッター」を使ってもらった。「従業員の残業が減った」「荷主からも作業効率を評価されるようになった」と、効果はすぐに現れた。反響に手応えを感じた同専務は、「同じ課題を抱えている会社は多いはず」と、グッズ販売に踏み切った。
HPでは、見えないコストの削減を意識してもらおうと、アッター導入の費用対効果を計算できるようにした。「ピッキングを効率化したことで従業員のストレスも減っている」と話している。
◎関連リンク→ アッターこの記事へのコメント
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