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物流ニュース
中京陸運 各営業所に血圧計、乗務員の健康意識が向上
2014年6月26日
中京陸運(鷹見正彦社長、名古屋市熱田区)では、医療用高機能型の全自動血圧計を各営業所に導入した。
十数年前から、簡易型の血圧計を休憩室に設置し、任意で測定をしていたが、交通事故防止における企業の社会的責任や乗務員の健康管理という観点から、社内で義務付けを実施していく方針。今回の新機種導入で、測定時間も大幅に短縮され、業務の効率化も期待される。
安全衛生室の生井富雄室長は「今までは年齢の高い乗務員が時々、使用しているだけだった。昨今のバス事故などに鑑みて、管理者が乗務員の健康状態を把握する点と、乗務員自身が健康に対しての意識を向上させてほしいという狙いがある」と、鷹見社長の思いを代弁し、導入の経緯を語る。
「比較的早い段階から、健康管理に関して着手してきた」と土田友男常務が振り返るように、同社はグループ会社の「中京クリニカル」創設時から全従業員が毎年、人間ドックを受診している。「健康診断だけではわからない部分も、人間ドックだと詳細がわかるので早期発見につながる」と話す。
現状、2次検診が必要な場合、病院の診断書を提出しなければ乗務できない体制を敷いている。同社の健康管理に対する企業風土が醸成され、根付いていることがうかがえる。
5月の運行前点呼から本格的に実施していく予定。「測定値は記録簿として残していき、今後は、一定の基準値を決めて乗車の可否を判断していく方向で、医師と相談していきたい。まずは個々で数値を把握して、平常時の状態を知ってもらいたい」とコメントする。
◎関連リンク→ 中京陸運株式会社この記事へのコメント
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