-
製品・IT
トヨタL&F フォークの運転動画 AIで解析
2024年9月13日
豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー(トヨタL&F)はこのほど、富士通のAIサービス「Fujitsu Kozuchi」を活用したフォークリフト安全運転評価サービス「運転動画AI解析」を開発したことを発表。同サービスは、トヨタL&Fの物流現場向けクラウドサービス「FORKLORE(フォークロア)」を通じて提供される。
近年、フォークリフトにドライブレコーダーを搭載し、安全運転教育に役立てる事業者が増加。同社でも2021年9月から、ドラレコの情報をクラウド上で一元管理する「ドライブConnect」を提供している。しかし、記録映像の確認に膨大な時間を要することや評価にばらつきが生じることなどが課題となっていた。
「運転動画AI解析」は、「Fujitsu Kozuchi」の行動認識技術を活用し、この課題を解決する。フォークの動きやオペレーターの動作、フォークの走行・旋回など個々の検知要素を約20種類の基本動作として学習済みのAIモデルで検知。また、現場ごとに異なる作業内容や運搬物に応じて、検知すべき「不安全操作」をフレキシブルに定義することが可能だという。
前進や旋回をしながら荷役操作を行う「ながら操作」や、後進時の「指差し確認動作不良」など、事故やヒヤリ・ハットの原因となる不安全操作を自動で検知。検出された映像はチャプターとして切り出され、すぐに再生することが可能。映像を確認する管理者の手間を大幅に削減する。
また、AIによる判定結果は、オペレーターや車両ごとに成績表として表示。不安全操作の項目別に、発生頻度を点数化する。
さらに、指定したオペレーター・車両について、毎月10分間の動画をAI解析するサービスも。オペレーターの癖を見える化し、安全教育に役立てることができる。
「ドライブConnect」のオプションとして提供。毎月10分の解析サービス付きプランで、ユーザー1人あたり年間7万円から。同社担当者は「これまでに管理者が行っていた映像確認や評価の作業を、AIに置き換えることで簡素化できる。投資に見合う採算は取れるはず」と話している。すでに2月から提供を開始しており、デモも含む17社130人の解析実績がある。
◎関連リンク→ 豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー
関連記事
-
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ