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運送会社
加成屋・杉山弘幸社長「洗車が人を育てる」
2015年1月13日
【静岡】「洗車には特に力を入れている。車が好きな人間にとって、車を大切にすることは当然」と、話すのは加成屋(静岡市葵区)の杉山弘幸社長。トラックの美化に努めることで、さまざまな相乗効果を生んでいる。
事故防止について、「洗車をしてトラックをきれいに保とうとするのは、物を大切にしようという気持ちの表れ。トラックを大事に扱うことで、おのずと運転もおだやかになる」と分析する杉山社長。ドライバーの安全に対する意識が洗車を通して形成されていく。
人材確保の面でも、意外な波及効果があるという。「時々、電話で求人募集をしていないかとの問い合わせがある。入社の動機を聞いてみると、走行中の当社のトラックを見て、『いつ見てもピカピカに磨かれている。きれいなトラックに乗って仕事がしたい』と答えた」という。採用者が決まった後の問い合わせということもあり一度は断ったが、求職者が「どうしても入社したい。次の募集まで待ちたい」と話したエピソードもある。
トラックを見ることで連想される企業イメージの重要性や、集まってくるドライバーの性格(車が大好き)も統一されてくる。
「当社は小さい会社で、安全面に関してもまだまだ」と謙虚に話す杉山社長。根っからの車好きで、幼少の頃からレーサーに憧れていた。10年ほど前からレーシングカートを始め、念願のレーサーデビューも果たしている。「車が好き」という原点が、同社の事業経営の基本になっているのかもしれない。 -
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