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物流ニュース
南海通運 タイーミャンマー間本格始動、低価格の国境陸送混載便
2015年7月3日
タイ・バンコク―ミャンマー・ヤンゴン間を低価格ながら3〜4日で輸送できるとして、南海通運(川端俊彦社長、大阪府泉大津市)は国境陸送混載便業務を4月から本格的に開始した。
現地では、危険・高価・不安定と考えられていた国境陸送物流を6年前から実証走行を重ねてきた同社。さらにミャンマーに物流子会社を設立したことで、バンコクからヤンゴンまでの小ロットかつ低価格で安定した物流の提供を確立。一般的には同区間は海上コンテナ輸送で2週間かかり、航空便は1日から2日程度だが高額、国境陸送も4日から6日で高額という認識だった。しかし、同社は3日から4日まで日数を短縮しながら低価格の輸送を実現した。
タイからミャンマーに入る国境陸送ルートは、同社はあくまでも「混載物流」に焦点を絞っている。現地の会社や組織とコネクションを形成し、両国で国境物流を主とする会社と業務提携を進めてきた。この結果、国際一貫物流のノウハウと、タイ・ミャンマーの国境陸送物流の先駆けである点を強みに、ミャンマーで製造・ビジネスを考えている日本企業や日系企業に安定した物流を提供。日本、タイ、ミャンマーに受付窓口を設けており、ミャンマーからタイへ逆方向の国境物流の準備も進めている。
近年、ミャンマーは民主化の加速や欧米の経済制裁解除が進んでいることから、日本も経済・技術支援に力を入れている。インフラの弱さと、大半の資材・技術を海外からの輸入に頼らなければならない環境から、進出に二の足を踏む企業も少なくない。問題点の一つである海外からの資材輸入に対し、安全・確実・安価な物流の仕組みが不可欠だった。
同社は今後、さらなる安定化・低価格化・利便性追求のため、民間保税倉庫第1号の運営を計画するなど、物流の安定供給に努めるとしている。
◎関連リンク→ 南海通運株式会社この記事へのコメント
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