「日本一のパレット王に俺はなる！」と力強く意気込みを語るのは、奈良県を拠点に中古物流用品の販売・買い取りを手掛けるＲＯＵＴＥ８８（奈良県葛城市）の表田大輔社長。中古パレットをメインに取り扱い、メッシュパレットやネスティングラック、カゴ台車、ハンドリフトなどあらゆる物流機器・資材を扱っている。

自社ＥＣサイトを持っておりネット販売に注力しているが、店頭での販売にも対応しており、大分県中津市には８０００坪の保管地を有する店舗もある。要望があれば新品にも対応。自社で４トン車と１０トン車を保有しており、日本全国の買い取り・販売に対応できる体制を整えている。

中古パレットは常時約２万枚そろえ、付加価値として買い取ったのち検品して選別、洗浄、保管、販売・出荷という流れで高品質な商品の提供を心掛ける。「中小企業にとってメーカーの新品は高価で負担が大きいと思うので、『中古で十分』というニーズに対応できるようにしている。そういう企業を助けたいという思いがある」と表田社長は話す。ＴｉｋＴｏｋやインスタグラムなどＳＮＳも有効に活用するなど、宣伝コストを抑えて低価格での販売に努めている。

さらに、「２０２４年問題で物流業界は効率化と労働時間削減が求められ、運送会社も荷主もパレット需要がますます高まっている」と、時代のニーズに対応する必要性を説き、「物価高騰でパレットを購入する資金があまりないという方にも、安価で即納できるパレットを提供させていただく。ドライバーの負担も減り、仕事の回転率も向上するパレット化をぜひ検討いただければ」と、同社の強みをアピールする。

また、「提案型の物流コンサルもやらせてもらっている」という同社。相談があれば、どういう用途で使いたいかを聞き、現場にも赴き問題解決の手助けを行う。一例として、「繁忙期になると出荷する段ボールを床にベタ置きし、パレットもバラバラだった食品メーカーに対して、倉庫を有効活用できるネスティングラックを提案し、パレットも統一化を図った。これにより倉庫を増やす必要がなくなり、作業効率が向上してトラックドライバーも待機時間が減ったと大いに喜ばれた」という。

「まだまだ低い中古パレット業界の認知度を高めたい。そして、日本一のパレット王を目指したい」との目標を掲げる。

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