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物流ニュース
外村物流運輸 ピッキングアソートシステム導入
2015年9月10日
食品輸送を中心にフローズン、チルド、ドライの3温度帯の保管からピッキング・配送など総合物流を展開する外村物流運輸(外村善一社長、滋賀県東近江市)。物流の効率化や人件費削減のため、今年からデジタルピッキングアソートシステムを愛知川物流センター(愛知郡愛荘町)の冷蔵倉庫に導入した。業界で長時間労働への対応が課題とされる中、労働力の有効活用を図るとともに、物流の品質向上と均等化を実現している。
同システムは各店舗用の機器がサーバーと無線LANでつながっており、各商品のバーコードを読み取ることで、各店舗にどの荷物を何個配送すべきかがボタンの点灯で表示される仕組み。
荷物を入れることでボタンを消すという方法で作業は行われ、入れ間違いもすぐに判明する。80以上の店舗に商品を配送する同社だが、外村社長は「導入後はミスもなく、精度の向上が荷主からの信頼にもつながっているので満足している」とし、「従来10人必要だった作業が5〜6人で作業がスムーズに完了するのはありがたい。仕分け・ピッキングのパートは近年では集まりにくい。システム導入で効率化を図り、誰でも同じ品質で作業ができるシステムが今後、欠かせないのではないか」と話す。
同社はこれまでの中部・関西圏への配送に加えて、北陸地域が加わったことで従来の倍の荷物を扱うこととなった。しかし、「荷物が増えても同数の人員で作業が行えている」という。愛知川物流センター長である外村勝也取締役課長も、同システム導入で「誤出荷のミスがほぼゼロに近い。初めて作業をする人でもベテランと同じ水準で作業ができることが魅力」と話す。今後、外村社長は「費用対効果を考えながら、他の拠点でも慎重に導入していく」と話した。
さらに、セキュリティ強化などのハード面だけでなく、家族交流会の開催のほか、ドライバーの誕生日にはメッセージとプレゼントを個人的に渡すという外村社長。〝絆〟にも重きを置き、社内体制の充実に取り組んでいる。
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