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製品・IT
CTCら3社 配送ルート作成サービス提供開始、国内最高レベルの処理速度を実現
2025年7月18日
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC、新宮達史社長、東京都港区)、TriValue(トライバリュー、髙田輝成社長、さいたま市見沼区)、エー・スター・クォンタム(船橋弘路社長、東京都港区)の3社は6月12日、配送ルート作成サービス「OptyLiner(オプティライナー)」の提供を開始した。
3社で共同開発した同サービスは、数理最適化と量子コンピューティングを使って国内最高レベルの処理速度を実現。配送計画時間を短縮し、配送効率向上だけでなく、配送計画時の受注止め防止や直前まで計画変更ができるため、受注機会損失をなくし、配送能力向上に貢献する。
家具物流でのフィジカルインターネットの実現を目的に、CTCはTAKADA(髙田輝成社長、さいたま市見沼区)と合弁で2020年に家具家電インテリアなど大型商品の全国配送と組み立て設置回収なども行うトライバリューを設立。
オプティライナーは、人手不足により輸配送の効率が低下するなか、これらの課題を最新のIT技術を活用して解決するために開発された。
CTCのデジタルサービス事業グループ担当役員の藤岡良樹氏は「物流事業者の課題としては今回、配送効率と配送能力の向上を妨げているところに注目した」という。トライバリューの髙田社長は「共同輸配送プラットフォームを通じて、物流の三方良し(物流事業者、荷主、消費者)に挑戦している」とし、「物流課題を解決するうえで、オプティライナーは大きく貢献するシステムとなっている」と話した。
エー・スター・クォンタムの船橋社長は「量子コンピュータと古典コンピュータを両方使っているが、量子コンピュータで扱える規模はまだまだ非常に小さいが、使えるところから活用している」とし、両コンピュータを並列で走らせて早い方を採用することで、国内最高レベルの処理速度を実現したと説明。
熟練担当者が手組みで3時間、既存システムでは約1時間30分かかる配車計画の作成を、オプティライナーでは約10分にまで短縮できる。
◎関連リンク→ 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
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