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ブログ・上西 一美
第148回:夏休みは終日注意を
2025年9月10日
日本事故防止推進機構(JAPPA)の上西です。夏休みに入ると、よく「子どもとの事故に注意しよう」と言われます。しかしながら、1年を通して、子どもの死亡事故が1番少ないのは、実は8月なのです。一方で、子どもの事故が多いのは、4月から6月と春に多く発生します。この4月から6月の事故の特徴は、平日は、午後4時から同5時の放課後にその発生が集中します。土日に関しては、日中も注意が必要です。よって、比較的、対策がしやすいことが特徴なのですが、夏休みは死亡事故は少ないものの、時間帯の傾向があまり出ず、日中から夕方にかけて終始、注意をしないといけないということです。死亡事故は少ないものの、やはり、事故の発生リスクは高いので、しっかりと対策していただきたいです。
では、どのような対策をしないといけないか。まずは、やはり生活道路での走行です。特に、交差点での出会い頭の事故は注意が必要です。法令どおり、徐行で進入してください。速度を落とすだけではなく、ブレーキに足を置く、いわゆる「構えブレーキ」で進入することも大切になってきます。
また、子どもの事故は死角からの飛び出しも多いため、建物や車の死角などを通過するときは、「構えブレーキ」で通過してください。
生活道路での制限速度は、時速30km以下になっていることが多いと思います。これは、時速30km以上出すと、歩行者と車が衝突したときの歩行者の死亡率が3倍に跳ね上がるからです。よって、いかなる理由があっても制限速度をオーバーすることはやめてください。上げたその時速10kmが人の命を奪う可能性を、3倍高めてしまうのです。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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