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運送会社
九倉 木村典正社長 独自性高いサービスと技術で過去最高益見込む
2025年8月29日
【福岡】九倉(北九州市門司区)の木村典正社長は、自動車部品を扱う物流企業に勤めた後、九倉の親会社であるゼロ(髙橋俊博社長、川崎市幸区)に転職。その後、九倉社の社長へ就任している。
物流業界の前に家電メーカーに勤務していた木村社長は、物流業界に入った際に抱いた印象を「勤務当初は油やホコリにまみれながら働く過酷な現場だという印象が強かった」と振り返る。
同社長が当時担当していたのは輸出梱包の業務。標準化された工程とは異なり、輸出品に応じて木箱を設計、組み立てる業務に加えてJIS規格への対応や強度計算など独自の知識が求められる専門職だ。当時は現在よりも荷主の立場が強く、対応に苦戦することは何度もあった。しかし、こうした同社長の経験も、荷主の要望と、現場従業員の負担軽減の両面を意識した現在の取り組みに活かされている。
同社はこれまで、自動車部品や衛生陶器、加工食品メーカーの貨物をそれぞれの特性に応じた物流サービスで保管、輸送してきた。これらに加え昨今は、社長が過去に担当していた輸出梱包のような標準化されていない貨物の梱包、保管、輸送の相談も荷主企業から寄せられているという。

木村社長は「輸出梱包で専門部署を持つ大手企業であっても、自社リソースで100%、全国をカバーできない所が出てしまう。人手不足が物流業界全体の課題とされる今は一層、その課題は顕著になる。それぞれの貨物に対応した専門知識を持つ当社の人材と技術で、そこをカバーすることができれば」と話す。
同社は梱包だけでなく、輸送と保管を合わせた総合物流サービスを展開しており、今年度の決算で過去最高益を達成する見込みだ。同社長は「独自の技術や、輸送のリソースを持つ物流企業がこれからお客様に一層、重宝いただけると考える。これからも5年、10年後を見据えて、今あるリソースから収益を最大化していく方法を考えたい」としている。
◎関連リンク→ 株式会社九倉
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