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ブログ・上西 一美
第151回:夏休みが終わる9月は自転車事故急増
2025年10月20日
日本事故防止推進機構(JAPPA)の上西です。9月に入り、暦の上では過ごしやすい季節となりましたが、この時期に特に注意が必要なのが自転車との事故です。夏休みが終わり、中学生や高校生など通学で自転車を利用する人が増えるため、接触事故が多発します。
データ上も当然のことながら、放課後の午後3時から同6時の時間帯に事故が集中しています。このため、生活道路を走行する際には、特に注意が求められます。具体的には、見通しの良い交差点であっても必ず法令上の徐行を徹底し、自転車の飛び出しに備えてブレーキに足を置いた状態で交差点へ進入してください。
また、最近よく見られるのが、幹線道路を走行中に歩道から突然自転車が車道に飛び出し、トラックと接触する事故です。こうした事故は、「自転車は車道走行を基本とする」という教育の広がりもあり、ここ数年増加しているように感じます。重大事故につながる恐れがあるため特に注意が必要です。
具体的な予防策としては、まず速度超過を絶対にしないこと。そして、歩道に自転車が並走している場合には、その自転車を追い抜く際にアクセルを踏み込まないことです。突然進路を変えられたとき、加速しているとアクセルからブレーキへの踏み替えに時間がかかり、事故につながりかねません。
9月は通学自転車が一気に増える時期です。ドライバーは自転車の動向にしっかりと注意を払い、いつも以上に慎重な運転を心がけることが事故防止につながります。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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