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物流ニュース
名門大洋フェリー フェリーおおさかII就航、モーダルシフトの受け皿に
2015年9月19日
名門大洋フェリーは9月16日、新造船の「フェリーおおさかⅡ」を就航させ、同日、大阪南港フェリーターミナル(大阪市住之江区)でプレス内覧会と就航記念式典を開催した。
新造船は、現在運航している船齢24年のフェリーに替わるもので、航路は毎日上下2便、大阪南港と北九州新門司港を結ぶ。総トン数1万4920トン、全長183m、全幅27mで同社歴代最大級となる。また、新造姉妹船の「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」も11月29日に就航予定で、現在は三菱重工業の下関造船所で建造中。
積載能力は、トラックが146台(12トン車換算)で旧船から36台分増加。長距離トラックのドライバー不足という社会的背景を踏まえ、トラックの積載能力を向上させることで、モーダルシフトの受け皿として広くその効果を訴求していく。
トラックドライバーがより快適に過ごせるよう、ドライバーズルームを全て一人部屋としたほか、旅客エリアと完全に区分けし、一般旅客とすれ違うことなく利用できるなど船内環境に配慮した。
阿部哲夫社長は内覧会で、「造船計画を立てたのは、燃料価格が高騰して経営環境においても景気回復を実感できない厳しい時期だったが、企業の存続と従業員の雇用確保のため、将来に向けて造ろうとなった」と経緯を説明。投資額は、2隻で約120億円、新門司港フェリーターミナルの建て替え費などが約10億円で、計約130億円。「今回の投資は大きなものとなったが、ドライバー不足が深刻化する中、モーダルシフトの受け皿としての役割を果たしていきたい」とし、「これまで年間14万5000台のトラックを輸送してきたが、新造船により次年度は16万台の利用を目指す。旅客は、年間40万人だったものを50万人に近付けたい」と意気込みを語った。
◎関連リンク→ 株式会社名門大洋フェリーこの記事へのコメント
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