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物流ニュース
安全会議の「今月もご安全に〜第4回〜」 情報は一度では届かない
2025年10月22日
安全会議の森川美希です。
ある日、ドライバーのCさんから、最近現場で起きているトラブルの話を聞きました。トラックのアルミ箱に木の枝が刺さる事故が、同じルートで何度も発生しているというのです。

Cさんによると、被害に遭ったドライバーは1人ではなく、複数名にわたっていました。原因は、情報共有の不足や、知っていても「自分は大丈夫だろう」と軽視してしまう意識にあったといいます。
実際、ベテランのドライバーは事前にルートを調べ、危険な道を避けていました。しかし一方で、情報を聞いても危険性を軽く見てそのまま走行し、結果的に同じトラブルに見舞われる人もいたのです。
私たちは「安全は情報戦だ。情報共有の徹底が安全につながる」という考えを持っておりますが、この事例はまさに”情報共有の徹底”が必要な場面でした。管理者も問題意識を持ち、ただ一度伝えるだけでは足りないと判断。朝礼、LINE、ミーティングと、あらゆる場面で繰り返し情報を伝える仕組みが導入されました。

とくに台風や強風の後は、枝が垂れ下がりやすい状況が増えるため、注意喚起は徹底されました。ルート変更や新たな業務の引き継ぎ時にも、危険ルートの情報が必ず共有されるようになり、すべてのドライバーが危険を避けられる体制が整いました。
その結果、アルミ箱への被害は解消されました。Cさんは「重要性を理解してもらうには、何度も繰り返し伝え続けることが必要だった」と語ってくれました。
情報は一度伝えれば終わりではありません。何度も伝えるという積み重ねが、堅実な安全を生み出しているのです。

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