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物流ニュース
丸和運輸機関 AZ─COMネット、会員メリット増強へ
2015年12月20日
丸和運輸機関(和佐見勝社長、埼玉県吉川市)は11月26日、AZ─COM丸和・支援ネットワーク(同理事長)の第2回パートナー企業研修会を開催。118社・195人が参加した。
和佐見理事長は「初めての参加者もいる。何か一つ、実務に資することがあればうれしい」とし、同ネットワークの理念や今後の展開を説明。さらに経営環境の変化と物流現場での人材不足を指摘し、「不足しているのは物流センター運営者と配送ドライバー。特に若者がいない状況で宅配が危機的だが、組織化によりこの危機を乗り切る」と訴え、「1日あたり3万台・3000社の会員が必要」と改めて目標を確認した。
会員拡大により、組織で人材不足を乗り切ろうという狙いとともに、同理事長が目指すのは会員メリットの増強。共同購入では、「バイイングパワーが増す」とし、「来年3月までに500社」という意向を示し、既存会員にも協力を求めた。また、来年4月から「冷凍、冷蔵、保冷の3車種をアズコムスタンダードで作る」ため、会員から選出する委員会でメーカーとともに車両作りに着手する。
教育支援では、2月から丸和ロジスティクス大学の「後継者育成」「管理者」「セールスサービスマン」の3コースを開放し、丸和運輸機関のノウハウを公開する。仕事面では支払いサイトの短縮を掲げ、「正会員で20日」などの目標達成に取り組む一方で、「良質な仕事の提供」を目指し、今年度は山形、所沢、仙台とスーパーマーケット系の大規模センター3か所を開設。「10年間など長期契約を受注している。安定した仕事を会員に提供していく」とした。
同理事長は、「入念、執念、情念の三つの『念』で運営する。皆の持っている力を集め、アズコムを成功させよう」と呼びかけた。
続いて、EU視察の報告と、来年2月に予定される「アメリカ最新オムニチャネル体感視察(アマゾンフルフィルメントセンター見学など)」に向けて概要が紹介された。
パートナー企業発表では、携帯電話や燃料の共同購入を活用し、「従来、通信費として大型ドライバーには5000円を支給していたが、1人あたり500円となった」「月430万円ほど掛かっていた燃料費が374万円に減った」などの事例が発表された。
特別講演では、物流部長を経て取締役専務執行役員となったアルフレッサの松田敬介氏が登壇し、「アルフレッサの物流構想」について語った。
◎関連リンク→ 株式会社丸和運輸機関この記事へのコメント
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