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物流ニュース
京セラ 近畿地区で集約輸送を開始、ドライバー不足に対応
2016年2月26日
セラミックス製品や情報通信機器などを扱う京セラ(京都市伏見区)では、ドライバー不足に対応すべく、物流改革に取り組んでいる。近畿地区にある同社の物流拠点では、個別に輸送手配を行っていたが、同地区で完結する物流を循環輸送することで輸送効率を向上させ、ドライバー不足による影響の低減を目指している。
滋賀八日市工場・蒲生工場(滋賀県東近江市)、滋賀野洲工場(同野洲市)、大阪大東事業所(大阪府大東市)、京セラサーキットソリューションズ京都綾部工場(京都府綾部市)、関西国際空港を循環するルートの一部ではあるが、昨年9月から集約輸送を開始した。物流事業部事業推進部事業推進課の吉田安良氏は「当社の事業形態は一部商品を除き、受注生産方式のため、工場ごとに在庫管理や輸送管理を行っている。これまでは、各工場がバラバラに輸送手配をしていたが、集約することで輸送の効率化が進んだ。集荷の時間帯が午後4時から同6時の間に集中するため、調整が難しいことが課題」と語る。
物流事業部長の福田博昭氏は「現在は、輸出向けに関西国際空港への輸送ルートを構築しているが今後、輸入にも対応し、同空港からの帰り便の利用も検討していきたい」と、さらなる効率化に意欲的だ。
また、荷主主導の取り組みとして、凸版物流(東京都板橋区)と昨年10月から共同輸送を開始。滋賀県所在企業の総務部で構成される情報交換会をきっかけに得た企業情報をもとに同社八日市工場周辺企業を訪問し、凸版物流滋賀事業所(東近江市)に賛同を得たという。吉田氏は「継続していくためには両社にとってメリットのある運用構築が重要。何度も訪問し、互いに理解を深めた」とする。「どのような製品と積み合わせるのか、ラッシングベルトやコンパネなどは正しく設置されているかなどをお互いに確認し、打ち合わせを頻繁に行った」(吉田氏)と、共同輸送を行うことで輸送品質が落ちないよう細心の注意が払われている。
福田氏は「国内のドライバー不足は当社だけではなく、メーカー各社に関わる課題。当社グループ会社では、これまで個別に輸送手配を行い、情報共有の機会がなかった。今後は物流部門の連携を強化することで、各社の物量や輸送費を把握し、京セラグループとしての輸送網を構築していく」と話し、今後のドライバー不足による影響の低減を目指す。
◎関連リンク→ 京セラ株式会社この記事へのコメント
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