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運送会社
商都通信 橋本貴正社長 経営の原点に「大家族主義」
2016年5月13日
【愛知】「会社というのは仲間ではなく、『家族』ということ。良いことも悪いことも親身になって考え、共有するものだと思う。その社風を更に強固なものにしていきたい。乗務員を支えてくれている家族の皆さんにも感謝したい」と話すのは、今年1月に商都通信(春日井市)の新社長に就任した橋本貴正氏。1月の全体安全会議の場で従業員に対して、「大家族主義」の重要性を訴えた。
同社は今年、創業40周年の節目の年を迎えた。創業者で実父の貴士氏は取締役・相談役となり、小牧営業所の所長である貴正氏が37歳でバトンを譲り受けた。大学卒業後は物流会社への入社も決まっていたが、社内的な事情もあって、卒業後は家業の商都通信に入社。「入社した当初は何もわからず、電話を取っても相手の声で判断することができなかったり、他府県の地名にも明るくなかったので、電話に出るのが怖い時期もありましたね」と、当時を懐かしむ。
異業種との交流を深め、積極的に経営について学んできた。学びの度合いを深めるうちに、自身の考え方も大きく変遷したという。「学ぶ前は乗務員さんのことはあまり考えず、合理的に効率良く仕事を進めることばかりを考えていたが、冒頭の言葉にあるような考えに気付かされた」と、自身の経営の原点を見つけるきっかけとなった。
これからは人材育成にも注力していきたいとし、「まずは乗務員さんのレベルをさらに上げていきたい。それが運送業界のイメージ向上にもつながる。身だしなみ・礼節・仕事の質など、他の会社よりもワンステップ上のスペシャリスト集団を作っていければ、印象も変わってくると思う」。
これまでは取扱業務に比重を置いていたが、今後は自社車両も増やし、バランスの取れた経営戦略を練っている。また、関東エリアでの営業強化を図っていく方針。「背伸びせずに、状況に応じて拡大できれば」と語る。
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