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物流ニュース
広がるAEDトラック 藤倉運輸が開発
2016年4月13日
藤倉運輸(藤倉泰徳社長、東京都足立区)が開発し、導入した「AEDトラック」が広がりをみせている。同トラックは、車外に取り付けた専用ボックスにAEDを搭載しており、ドライバーだけでなく、停車中であれば歩行者なども利用可能だ。
藤倉社長は開発の経緯について、「もともと、(所属する)ト協でも『ドライバーのヒーロー化』というテーマがあった。ドライバーを子どもらの憧れの対象にしたい。それが、社会的地位の向上や業界に人を呼ぶ下地になれば」という。これを具現化するツールとして取り組んだのが「AEDトラック」だった。
同社では、3年前からドライバーに救命講習を受けさせるなど、AEDトラック導入の準備を進めてきた。昨年1月からは、AEDを入れる箱の開発に着手。「トラックの揺れや長時間走行でもAEDの機能に影響しないよう、8月からはテスト走行も行ってきた」という。
こうした準備を経て完成したAEDトラックは昨年10月、足立区の区民祭りでお披露目された。同社長は、「業務で公道を走っているトラックにAEDを積むことで、災害時や近くに機器がない場所でも迅速に救命活動が行える。こうしたトラックが増え、『困ったらトラックを探そう』という発想が世間に浸透したら」と期待を寄せる。
今後、同社では順次、AEDトラックを増やしていく計画。また、並行して、同社が会員となっている東ト協足立支部としても、会員企業の協力を得て「平成28年3月までに50台の搭載を目指す」としている。
◎関連リンク→ 株式会社藤倉運輸この記事へのコメント
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