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物流ニュース
埼ト協 会員の経営課題などまとめる
2016年4月20日
【埼玉】埼ト協(鳥居伸雄会長)は4月19日、「中小トラック運送事業者の経営課題と取り組み2016」を作成したと発表。会員企業100社を対象に調査たもので、今後、会員各社に配布し周知を図っていく。
平成21年に始めた同調査は、無作為に抽出した100社への聞き取りから、経営課題と各社の取り組みを浮き彫りにし、会員各社の経営に活用するとともに、協会の施策づくりに反映することを目的としている。7年間の聞き取り累計は675社。
今回の調査結果では、売り上げ規模は1億~3億円が37社で最も多く、次いで1億円未満が21社、3億~6億円が17社と続いた。
「重要な経営課題」では、「運転者不足・採用難」が52社で最多。過去3年間では平成25年度は5社、同26年度は40社と急増している。また、「安全、コンプライアンス、輸送品質、従業員教育等」が51社、「運転者高齢化」が38社となった。「荷扱い量の減少」は16社だが、前年度の5社から増加し、輸送量回復に陰りがうかがわれる。
経営アドバイス編では、「2期連続黒字」及び「2期連続売り上げ増加」を見込む66社(昨年度から10社増加)のうち8社の事例を紹介。
「好業績企業」の特徴として、資本金規模は501万~1000万円以下が40.9%を占めた。車両規模は11~20台が30.3%、10台以下が25%、売り上げ規模は1億〜3億円が39.4%と突出した。
輸送業務割合別に見ると、15社が輸送に加え保管業務を行っており、輸送と荷役が14社、輸送・保管・荷役が8社だった。品目別では、工業用資材と食品関連がともに24社で最も多く、雑貨16社、建設関連14社と続いた。
好業績企業が経営課題として挙げたのは、「運転者不足・採用難」(53%)で、「高齢化」(37.9%)、「安全運転」(30.3%)と続いた。
◎関連リンク→ 一般社団法人埼玉県トラック協会この記事へのコメント
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