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物流ニュース
丸吉運輸機工 「鉄の三角物流網」構築、3事業の連携強化
2016年5月30日
【北海道】丸吉運輸機工(吉谷隆昭社長、北広島市)は今年度から東北地区(仙台)に本格進出し、「北海道(北広島、発寒、千歳、苫小牧)―東北―関東(浦安)」の拠点を核として東日本に「鉄の三角物流網」を構築する。併せて、主力としている「トランスポート(TP)、モーダルシフト(MS)、スリーピーエル(3PL)」の3事業の連携を強化する。北海道新幹線の札幌延伸工事、東日本大震災復興工事、東京オリンピック関連工事などの需要を取り込み、成長を加速させる方針だ。
拠点や部門をまたぐ案件の増加を見込み、地域や職制を流動化させる人事政策を進めるとともに、28トン積載の特殊増トンシャシーや20フィートコンテナ2個積みシャシーなど効率的な物流のための設備投資を行う。また、これまで各拠点で配車していた情報を集約し、トラックの稼働率を上げるなど、自社戦力の最大化を図る取り組みを進める。
吉谷社長は「北海道で40年以上、事業を行っている。関東には12年前に初めて進出し、現在は浦安で二つの拠点を構え、H形鋼では東日本でナンバーワンの出荷量をほこるセンターを運営している。東北では一昨年から少しずつ仕事をはじめ、関東から東北への輸送、東北から関東への輸送、北海道から東北へのフェリー輸送、東北圏内での輸送など新しい案件が増えている。北海道、東北、関東の三つのエリアで多くの物流が発生し、様々なモノが行き来している。東北は東日本の『扇の要』となる。東北では当面、被災地特例を活用するが、実質的に営業所と同じものという考えで拠点を構える」とし、「東日本で三角物流網を構築するとともに、TP、MS、3PLの3事業を連携させて、顧客の多様なニーズに応える新しい鉄の物流サービスを提供していきたい」と話している。
この方針は、4月29日に関東、5月1日に北海道で開催した全体会議で発表。同会議では社員に対して、今年度の事業方針、今後の経営戦略、今年度からスタートする5か年の中長期ビジョン「経営羅針盤」を発表したほか、社員表彰「丸吉アワード」などを行った。今年度は「考動と流動」を指針とし、売上高は1割増の15億円を計画。
◎関連リンク→ 丸吉運輸機工株式会社この記事へのコメント
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