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物流ニュース
人材不足解消への取り組み 福利厚生面でサポート
2016年6月24日
地場輸送をメーンに、2トン車と4トン車など約50台を保有している大阪府の運送会社では、社内の福利厚生を充実させて、従業員が安心して働ける会社をめざしている。
同社は、課題である人材不足を少しでも解消できるように、給与面だけでなく福利厚生面にも着目している。福利厚生面を充実させるため、任意保険などで怪我や病気になってもお金が支給されるという仕組みを構築している。
「ただ、怪我や病気になったら支払うというのではなく、一定のルールを設けて取り組んでいる」とし、「注意をしていても病気や事故はいつ起こるか分からない。そんな時に給与が下がってしまうと、生活なども苦しくなる」とし、急病で長期にわたって休んでもお金が支払われる仕組みを設け、従業員が安心できるようにしている。
「休んでも給与をいつも通りに払ってあげたいが、現状は厳しい。その中で、保険などを活用して払えるようにすることで、従業員も安心してくれると思っている」とし、「人材不足の中で既存の従業員をいかにして守っていくかも考えないといけない。給与だけではなく、会社として様々な面でサポートできるように取り組んでいる」と考えを話す。
また、日ごろからコミュニケーションもしっかりと図り、万一のときに早急に対応できるような社内環境にすることで、従業員が「辞めたくない」と思う会社にしたいと考えている。
「求人にも費用をかけているが、人材が集まらないのが現状。その中で、既存の従業員を支え、守っていくのも経営者や管理職の仕事」とし、「給与やボーナスなど以外で補える会社にしていかないと、今後さらに人が確保できなくなる」と話す。
多くの中小・零細企業が人材不足に悩まされる中で、従業員の福利厚生やサポートなどを充実させるなど、人材不足を解消する取り組みも必要なのかもしれない。この記事へのコメント
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